FC町田ゼルビア改め、FC町田トウキョウは2025年にACL優勝できるのか??
2019年10月11日金曜日にFC町田ゼルビアのサポーターズミーティングが開催され、サイバーエージェント藤田晋社長よりクラブの未来構想が語られました。
正式発表前からSNSで多くのご意見、ご批判を頂いたFC町田ゼルビアのクラブ名変更について、本日サポーターミーティングで私からご説明、ご質問にお答えします。
— 藤田晋 (@susumu_fujita) October 11, 2019
19時スタート
ライブ配信しますので来られない方、ご興味のある方はこちらからどうぞhttps://t.co/wduhp7QcYC
サポーターズミーティングの内容については、YouTubeにて視聴できます。
サポーターズミーティングについての要約:
・町田から世界へ発信するJリーグトップへの成長のためにリブランディングを行う
・2020年度シーズンよりチーム名をFC町田ゼルビアから、FC町田トウキョウへ変更
・クラブロゴマークも新規イメージへと変更
・ゼルビーはスタジアムマスコットという形で残し、アメコミ風のキャラクターを新たなマスコットとする
・チームカラーは変更せず青のままでいく
・国立や計画中の渋谷スタジアムを利用する可能性はあるが本拠地は野津田から変更しない
・ユースについては優秀な選手育成のために注力、レディースについてはこれから検討
・十分な理解と賛同が得られなかったため正式なリリースについては保留
・第三者割当増資によって調達した11.48億円については、J1ライセンス取得関連費用として計上(ハード面の強化)
AbemaTVはWAUや有料会員数の水準をベースアップしながら総視聴時間数の伸ばして、メディアとしての企業価値向上を進めています。そのため優良なコンテンツを保持することとコンテンツの多角化はAbemaTVにとって必要不可欠事項です。2017年9月の株式会社DDTプロレスリングの完全子会社化も多角化の一環でしょう。サイバーエージェントにとってのFC町田ゼルビア買収は、クラブ運営単体から得られる将来キャッシュフローを目的としたものではなく、Jリーグという秀逸な映像コンテンツの獲得やAbemaTVシナジーを効かせるためのものと推測することができます。
サイバーエージェントが株式会社ゼルビアの株式80%を11.48億円で取得ということは取得時の時価総額14.35億円。総資産が2.15億円、純資産0.46億円なので負債はだいたい1.69億円となりEVは16億円程度になります。2019年7月の株式会社メルカリによる株式会社鹿島アントラーズ・エフ・シー株式の取得時にもその買収金額の割安さ(保有率61.6%で取得価額15.97億円)が話題になりました。FC町田ゼルビアについても先述のAbemaTVシナジーや立地も含めて、魅力的な投資先と考えたのでしょう。
2019/07/24 サイバーエージェント 2019年9月第3四半期 決算説開会資料より
昨日のミーティングを受けて、賛成・反対共に様々な意見が聞こえてきます。
FC町田ゼルビアを本当に残したい人の意見をしっかり聞いたれよ pic.twitter.com/LeEsJNfZd5
— 磐桜 龍心🇯🇵 (@msz3uy8fd) October 11, 2019
特にこの若いゼルビアサポーターの涙の訴えは胸を熱くさせます。上場企業の社長に、自らの意見を臆さず伝えられるのは無条件に立派だと思います。PMIの側面からも、増資時に契約条項に盛り込まれていた名称変更について開示しなかったのは悪手でした。今回の件を1998年の横浜フリューゲルス消滅のようなJリーグの負の歴史にしてはいけません。サポーター、選手やチーム、オーナー企業、地元住民、すべてのステークスホルダーが納得できる形でクラブの新しい未来が描かれることを切に願っています。
(追記)
引き続きサポーターとの話し合いの場を設けて今よりも良い着地点を見つけていくこと、V・ファーレン長崎への謝罪が藤田社長のブログに明記されています。
(参考)
2018/10/01 サイバーエージェント
株式会社ゼルビアの第三者割当増資引受に関するお知らせ